初めての建築士定期講習も怖くない!!攻略法徹底解説

建築

「初めて定期講習を受講するんだけど、何をするの?」

「事前準備は必要?」

「試験があるの?難しいの?」

「受けなかったらどうなるの?」

始めて建築士定期講習を受講する人は不安ですよね。

何をするのかいまいち分からないし、調べても、なかなか情報が無いのが現状です。

私も初めて受講するときは不安だったので、その気持ちは良く分かります。

結論から言うと、そんなに身構える必要はありません。

自動車免許の更新よりは大変ですが、建築士として業務をしていれば、特に難しい事はありません。

私が実際に総合資格学院で建築士定期講習を受けたレビューをお伝えします。

いつ、だれが受けるの?

建築士事務所に所属する建築士(一級建築士、二級建築士、木造建築士)は3年に一回、受講する義務があります。建築士事務所に属していない建築士は受講義務がありません。

また、実際に設計業務に関わっていなくても、設計事務所に所属していれば受講義務が発生します。

私は、建築士は全員が受講する必要があるのかと思っていました。

ちょっと分かりづらいですよね。

ちなみに、建築士事務所に所属していなくても、建築士であれば受講する事が出来ます。

義務は無くとも、スキルアップのために受講する建築士もいると思いますよ。

どこで受けられるの?受講料金は?

建築士定期講習を受講できるのは、

・総合資格学院

・日建学院

・建築士技術教育普及センター

・ビューロベリタスジャパン

・日本ERIアカデミー

・その他、民間の確認検査機関

などです。

いずれも「国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関」になります。

私は総合資格学院で受講しました。

一級建築士は12,000円、二級建築士は10,000円です。

金額は個人負担のケースと、会社が支給してくれるケース、どちらもあります。

不明な場合は会社に確認してみて下さいね。

会社負担の場合は、領収書を忘れないでもらいましょう。

当日のスケジュール、講義内容は?

総合資格学院のスケジュールは次の通りでした。

なんと5時間もDVDを見るんです。

しかも、スピードが速いです。

講義中に「重要な箇所」と言われた部分はマーカーを引きましょう。

修了考査(確認テストみたいなもの)に出題されます。

分厚いテキストを1日で、終わらせるわけですが、特に予習や事前準備は必要ありません。

もちろん、テキストを事前に読み込んでおけば、よりスムーズに頭に入ると思いますが、マストではありません。

事実、私も事前準備をして定期講習に臨んだことはありませんが、特に問題はありませんでしたよ。

何を持って行けば良いの?

絶対に持って行かなければならないものは、

・受講票

・テキスト(事前に郵送)

・鉛筆、または、シャーペン

・消しゴム

です。

特に受講票を忘れると受けられない可能性があります。

持って行った方が良いものは

・マーカー

・付箋

・昼食(必要に応じて)

です。

マーカーはノック式が使いやすいと思います。

付箋はたくさん貼るので、細い方が適していると思います。

また、お昼ご飯を持参する場合は、教室内で食べられるかを事前に確認しておきましょう。

もちろん、外に食べに行っても全く問題ありません。

テストはあるの?落ちたらどうなる?

修了考査があります。確認テストのようなものです。

一級建築士、二級建築士、木造建築士とも、同じ問題が配布されます。

全40問の問題ですが、建築士の種別で解く問題数が異なります。

回答はマークシート方式です。

一級建築士は40問、二級建築士は35問、木造建築士は30問です。

テキストを見ながら出来るので、難しくはありません。

しかし、講義をちゃんと聞いていないと、テキストのどこに掲載されているのか、探すのに時間が掛かるかもしれません。

でも、安心して下さい。

落ちる人はほぼいないようです。

しっかりと日頃から建築に関する業務を行っていれば、全く問題はありません。

ちなみに令和5年度の修了考査は26/40点(正答率65%)が合格基準点との事です。

修了考査に合格すれば1か月以内に、修了証が手元に届きます。

受け忘れたら処罰はあるの?

定期講習の受講義務違反は建築士法の定めに反することとなりますので、受講期限を過ぎても尚、受講しない場合は、建築士法違反として業務停止処分等の罰則の適用対象となる可能性があります。

引用:公益財団法人 建築技術教育普及センター

受講し忘れた場合、建築士法第10条の規定に基づき、戒告または2か月間の業務停止処分の対象になります。

また、国土交通省のホームページに氏名、建築士番号が公表されてしまうので、受講義務がある人は、必ず受講しましょう。

また、受講義務があるか心配な人は、行政に問い合わせてみて下さい。

次回の定期講習は3年後です。忘れずに受講しましょう。

私の場合は、総合資格学院から定期講習受講の案内が送られてくるので、安心しています。

資格学校を利用した人は、おそらく、受講の案内が届くと思いますよ。

独学で建築士に合格した人は、気付いたら受け忘れてしまったという事にならないように、注意しましょう。

まとめ

定期講習の内容は建築士の実務的な事ももちろんですが、職業倫理に重きを置いていると思います。

これは、かつて、大問題となった、A建築士の構造偽装問題、そして、記憶に新しいR社のアパートの界壁施工不備問題など、建築士が違反建築物に加担してしまったことを重く見ているからだと思います。

ちなみに、A建築士は建築士免許の取り消し処分を受けています。

R社のケースでも複数人の建築士が建築士免許の取消し処分を受けています。

それだけ、建築士は社会的責任が重いのですね。

定期講習は長時間拘束されますが、建築の最新の動向であったり、改めて責任の重さを感じたり、受講する意義は十二分にあると思います。

(そもそも受講の義務がある訳ですが。)

今回、私は実際に総合資格学院に出向いて、定期講習を受講しました。

しかし、今はWebでも受講できます。

現在、木造・二級建築士を持っている人で、一級建築士を受けたい人は、 次の記事を読んでみて下さい。

次回はWebで受講してみようと思います。

建築士は他の資格と組み合わせることで、キャリアアップに繋がります。

建築士以外の資格に興味のある人は次の記事も読んでみて下さいね。

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