「今年こそは一級建築士試験に合格したいけど、資格学校は高いな。」
「資格学校に通いたいけど、どこの学校が良いか分からない。」
「総合資格学院に興味があるけど、どんなメリットがあるかな?」
「資格学院に行きたいけど、仕事が忙しくても大丈夫かな?」
そんな悩みを持っている人は、たくさんいると思います。
実際に総合資格学院で一級建築士に合格した私が、総合資格学院のメリット、デメリットをお伝えします。
この記事を読んで欲しい人
・一級建築士を取りたい人
・資格学校に行くか迷っている人
・総合資格学院に興味がある人
この記事を読んでわかる事
・総合資格学院のメリット・デメリットが分かる
総合資格学院の特徴は?
一級建築士の合格率はナンバー1を謳っています。
製図試験の合格者の半分は総合資格学院の受講生です。
総合資格学院に行けば間違いないと思います。
もちろん、行っただけでは受かりません。
やることをしっかりやれば受かります!という意味です。
具体的な概要は、一級・二級建築士、建築施工管理技士、宅建士、インテリアコーディネーターなどの建築、不動産関係の資格試験予備校です。
ほとんどの都道府県に教室があります。
その他にも建築士の定期講習なども開催しています。
総合資格学院に通うメリット(学科編)
覚悟が決まる!
高い受講料を払うので、「覚悟」が固まります。
だって、お金をドブに捨てたくはないですもんね?
覚悟が決まれば、あとはやるだけです。
結局のところ、一級建築士試験、特に学科試験はどれだけやったかが重要です。
学科試験に合格するためには1,000時間勉強しなさい!と言われました。
実際には私は学科試験のために1,200時間程度勉強しました。
勉強するという覚悟を決めるだけでも総合資格学院に行くメリットがあると思います。
ライブ講義ならではの熱量!
ライブ講義には映像講義では伝わらない熱量があります。
CDで音楽を聴くよりも、ライブで音楽、演出を体験する方が、迫力を感じたり、感動するのに似ているかもしれません。
講師は生徒の表情を見ながら話しますから、ケースバイケースで補足を挟む事も出来ます。
聞く方も、映像講義の抑揚のない口調よりも、集中して聞きやすく、内容がスッと頭に入ってきます。
また、講義後に直接講師に質疑が出来るのもメリットですね。
他の人が講師にする質疑を聞くのも勉強になりますよ。
教室の座席は決まっていないと思います。
是非とも、一番前の特等席でライブ講義を体験してみてください。
宿題が多い!
ありがたい事に宿題の量が非常に多いです。
私のように、独学だと怠けてしまう人に対しては有効です。
怠ける暇も与えさせてくれませんから。
そして、宿題をこなしているうちに、勉強するのが習慣になります。
一度習慣化されれば、勉強が苦じゃなくなってきます。
強いて言えば、宿題の多さについていけなくて、脱落してしまう人がいます。
非常にもったいないので、歯を食いしばってついていきましょう!
休んでもDVD講義を受けられる!
仕事が忙しくて、あるいは風邪を引いて、講義に行けなかった。
長い勉強期間において、そういう事もあると思います。
でも、安心して下さい。
講義のDVDが用意されているので、ライブでは無いですが、映像講義を受講する事が出来ます。
また、ライブ講義を受講した後でも、DVD講義を受けることは出来ます。
理解を深めるため、分からなかった点を確認するためなど、何度でもDVDなら視聴できるので、有効に活用して下さい。
また、DVDならではのメリットとしては、必要な部分だけ見たり、巻き戻して確認できることが挙げられるでしょう。
教材の種類が豊富
テキスト、問題集などの基本的な教材以外にも、トレイントレーニングなど、豊富な教材が用意されています。
メインはテキストと問題集を使いますが、理解を深めるために、サブ教材を活用するの良いでしょう。
私は通勤時、昼休み、移動中にトレトレで勉強していました。
コンパクトでいつでも持ち歩けたので、とても重宝しました。
自習室を活用できる
「家だと育児に追われて勉強できない。」
「家だと怠けてしまう。集中出来ない。」
という人は自習室を活用しましょう。
試験が近づくと自習室は夜まで開放している学校も多いです。
自習室にはテレビなど、誘惑する物がありません。
また、周りに一生懸命勉強に取り組んでいる人がたくさんいるので、感化され、やる気が出てきます。
クラスメートがいれば情報交換する事も出来ます。
合格ダイアリーでスケジュール管理
合格ダイアリーというスケジュールを管理するためのノートがあります。
予定や目標を記載できるので、長丁場の勉強期間を管理しやすいです。
また、合格ダイアリーは毎週、教務スタッフさんに提出します。
講義後に、教務スタッフさんがアドバイスを記入して、返却してくれます。
まるで交換日記みたいですね。
でも、そのアドバイスに何度も救われました。
印象的だったアドバイスは「リーマン建築士・Xさんは絶対に合格する人です!」です。
合格ダイアリーを有効に活用する事をおすすめします。
総合資格学院に通うメリット(製図編)
問題の読み込み方が分かる
設計製図は問題の読み込みでつまずくと受かりません。
ここを間違うと、要求と異なる図面が出来てしまいますからね。
最終チェック時に気づいても、修正が間に合いません。
丁寧に読み込むことの重要性、分かりやすいマーカーの使い方、問題文の解釈の方法、法的に気を付けるべき項目、注意すべき周辺環境を分かりやすく指導してくれます。
効率の良いエスキスの方法が分かる
エスキスも重要です。エスキスには回答がありません。
十人十色のエスキス結果が出てきます。
良いエスキスは廊下がストレートに通っています。
折れ曲がった廊下がたくさんあるエスキスは印象が良くないですよね。
これは実査の設計業務にも言える事です。
一級建築士試験は日常的にプランニングをしている意匠設計者に有利な試験だと思います。
しかし、構造設計者も設備設計者も諦めないで欲しいです。
建ぺい率や斜線制限など法的な項目、要求されている部屋や面積、注意すべき周辺環境などを整理して進めます。
製図の書き方
柱、壁の作図時間短縮方法。
分かりやすい図面のための線の太さの使い分け。
雰囲気が出る植栽の書き方。
法令についての分かりやすい表記方法。
などなど。
上げればキリがない程の書き方を教わりました。
また、階段などは自分の中でパターンをいくつも用意しておくと良いと思います。
プランに幅が出て、様々な条件に対応しやすいからです。
ただし、最終的には訓練が大切ですよ。
つまり、何度も繰り返して書く事ですね。
早く書く方法を身体で覚えましょう。
総合資格学院のデメリット
何と言っても高い
受講料が非常に高いです。
標準的な学科と製図のセットコースで年間120万円(2024年)程度かかります。
物価高の影響もあり、私の受講時よりも2割程度高くなっていますね。
今後も受講料は価格上昇が続くと思われます。
ローンを組むにせよ、一括で払うにせよ、腹をくくらないと払えない金額ですよね。
もし落ちたらと思うと、躊躇しますよね。
私は1年目に一級建築士ストレート合格必勝コースに約100万円、2年目に設計製図長期コースに約80万円払いました。
また、オプションの強化講座も受講したので、総額で200万円以上かかりました。
でも考えてみてください。
資格手当が5万円だとすれば、数年で回収できます。
そして、お金よりも大切な、社会的信用を得られます。
当然、転職や独立にも有利になります。
したがって、高いというデメリットを超えるメリットがあると思います。
講師に当たりはずれがある
講師も人間ですから、合う・合わない、当たり・はずれがあります。
私が1回目の設計製図試験を受けた時の講師は1年目の新人講師でした。
質疑にも明快な回答が返ってこなかったり、講師自身が説明している内容を理解していなかったりと、信頼が出来ない事もありました。
1回目の製図で落ちたのは、私の努力不足が一番の要因ですが、講師の力量によっても合否が左右されることは十分にあるなと感じました。
ちなみに、2回目の製図の講師はベテランで、教え方も非常に上手な人でした。
自分の努力だけではなく、講師の力量によっても、合格率が変わると思います。
とにかく勉強ばかりになる
予習、復習、宿題の量が非常に多いです。
宿題等をこなすために多くの時間を割かれるので、プライベートな時間がほとんど取れなくなります。
私も勉強の期間は遊び、飲み会の誘いを泣く泣く断っていました。
また、残業などで仕事が忙しい人は、プライベートだけではなく、睡眠時間も減らす必要があると思います。
ただし、勉強ばかりになるからこそ、合格にも近づくわけです。
強制的に勉強させられる環境は、自分に厳しく出来ない人には、ある意味では、好都合だと思います。
追加講座への営業がしつこい?!
学科も製図もゴールデンウィーク強化講座、直前対策講座などのオプション講座がいくつかあります。
いずれも、営業担当者さんや教務スタッフさんから営業を掛けられます。
「合格率が高まります!」とか、「受けないと落ちます!」と言われる人もいるみたいですね。
ちなみに私は、藁にもすがる思いだったので、オプション講座も全て受講しました。
結果として、余裕を持って合格できたので、お金を払って受講する価値はあったと思います。
まとめ
私は総合資格学院に通い、受かりました。
しかし、周りを見ると、当然ですが、総合資格学院の人でも落ちる人はいます。
そして、高いお金を払ったから自動的に合格できるわけでもありません。
最終的には自分が「覚悟を決めてやるか!」が重要になってきます。
確かに高いですが、長い間積み重ねてきた、ノウハウと実績があるからこその価格設定なんだと思います。
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